Go to content Go to navigation Go to search

眼は高血圧診断の窓

8 月 20th, 2004 by 奈菜

いきいき健康 NIKKEI NET

米国心臓協会(AHA)発行の「Hypertension」8月10日号掲載のオーストラリアによる研究では、眼の微小血管によって将来の高血圧が予測できる可能性が示唆された。

 この知見は、直ちに臨床現場で適用されることはないものの将来的な利用が期待される実験的な技術、すなわち網膜の特殊なカメラ画像のコンピュータ解析から得られた。
 網膜は体内で血管が露出して見える唯一の部位で、脳の血液循環の拡大版であるため、心臓専門医は検眼鏡による検査を行うが、それによって探知できるのは、比較的太い網膜血管の変化や損傷に限られる。米ウィスコンシン大学マディソン校が開発したこのコンピューターソフトウェアは、平均直径が約200ミクロンという細動脈の狭窄をも検出できる。

 3600人を超えるシドニーの住民を対象とした5年間の試験では、血圧が正常または正常範囲内で高値の参加者1319人を追跡した。その結果、390人が5年後に重症高血圧を呈し、細動脈の狭窄が将来における高血圧の有力な前兆であること、65歳未満の患者における関連性がより一層強いことが判明した。

 しかし、研究者の一人は、これによって動脈の狭窄がある正常血圧者の治療を行うかどうかを判断するのは時期尚早であると述べた上で、変化の自然歴および時間的経過に関する詳細情報の収集が必要であると指摘する。予測可能な理由は不明であるが、中等度の血管狭窄および低水準の血圧上昇に対しても遺伝的な反応が生じ、そのために小血管が狭窄して血流抵抗が増大し、さらに血圧が上昇するという悪循環が考えられる。

関連する投稿

Leave a Reply