1枚の絵にすべての要素を注ぎ込む「レイアウト」こそが、作品の要。全スタッフへの指示書ともなっているので、ここでの完成度がすなわち作品の完成度に密接に関わり、脳内のイメージがはじめて脳の外へほとばしり出た姿と言っていいでしょう。
確かに1枚の「絵画」として完成されていないものですが、その1枚にこめられた動きと手書きの指示、そして撮影用の枠などが雑多に書き込まれた姿は別の意味で「アート」としての価値が高く、単なる作業工程と一蹴するには惜しいものです。今回ハイジからポニョに至るまで、多くの作品のレイアウトが一堂に会したこの展示は価値があり、1300枚という物量からもわかるように圧倒されました。 特に「千と千尋の神隠し」の湯屋(油屋)が登場するシーンのレイアウトは数メートルまで拡大され、トンネルをぐぐって行くと現れるという趣向でまさに千尋同様、驚きを隠せませんでした。これはいいです。 そして最近何度も感じているのですが、いかにアニメーション製作というものが未だ定型化されていない、試行錯誤の知的工業生産品かということを思い知らされます。このレイアウトの発祥も、原画、動画は絵コンテがあればかけるけどその間美術が暇になってしまうという作業上の問題からきています。レイアウトがあると、原画製作と美術製作が同時に開始できる、と宮崎駿は言います。つまり、これは1週間に1回放送するというアニメ放送の枠により必要となって生まれたものです。これが劇場用アニメ映画であったり、作りだめしてから放送するという形態が主だったら生まれなかったかもしれません。
試み的にすごいなと思いました。試行錯誤は続いているのかもしれませんが、こういった催しができることがすごいなと。
毎週放送の為に必要だったとはいえ、昔ならこんなことしようとする人さえいなかった。
いや、いても採算が合わないからやらなかっただけかもしれませんけど。
考えるに、今の大人の方が、昔の人に比べてアニメに理解ありますよね。育った環境もあるでしょうし、作品のクオリティもあるでしょう。
アニメは、大人のものにしちゃいましょうか。子供じゃわからないことも多いですから。
それじゃ、私たちとは違った大人が出来上がりますね。(笑

ルパンⅢ世の「カリオストロの城」なんて、大人向けに放送されているとしか・・・。
ことごとく、見ることが出来ずにおりますが(汗
そうですか・・・。押井守監督もそれだけ齢を重ねられましたか・・・。
ターゲット年齢は高めでしょうね。