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ホテル野上屋廃業

9 月 3rd, 2008 by 番記者O

徳島新聞「ホテル野上屋が廃業 建物老朽化、団体客回復見込めず」

徳島市富田橋一の老舗ホテル「ホテル野上屋」(野上繁社長)が八月末で営業をやめたことが一日、分かった。専属阿波踊り連による宴会での踊り披露やペットを同伴できる宿泊プランなど、独特のサービスで固定ファンを獲得してきたが、旅行形態の変化に伴う団体客の減少や建物の老朽化などから営業継続を断念したとみられる。

いえ、一度も泊まったことがないのですけどね、結局。

野上屋は一九四六(昭和二十一)年に創業。旅館からホテルへと業容を拡大し、最近は五階建て本館と六階建て別館の計三十九室で運営していた。

阿波踊りの振興に熱心なホテルとして知られ、有名連のOBでつくる専属踊り連「野上屋わがまま連」を結成。季節を問わず県外客の宴席などで踊りを披露した。徳島市の阿波踊り期間中は宿泊者と連を組み、演舞場に繰り出す取り組みが好評だった。
 
十年前から始めたペットと同室で宿泊できるメニューは旅行雑誌やインターネットで話題となり、最近も利用を伸ばしていた。

だが、明石海峡大橋開通や四国横断・縦貫自動車道整備による日帰り観光の増加などで、団体客の利用がここ数年大きく減少。ビジネス客向けの割安宿泊プランを提供するなど対策も講じたが、大幅回復には結びつかず、二〇〇七年度の売り上げはピーク時の三分の一を下回る約二億円にまで落ち込んだとみられる。

一九八六年に起きた火災を機に大掛かりな改修をしたものの、本館は築三十五年が経過。改築をしても大幅な宿泊客増加が見込める状況になく、後継者難もあって閉鎖を決断したもようだ。

◎のしかかる設備費 老舗、経営工夫にも限界

ホテル野上屋が廃業を決めた理由の一つとみられる設備の老朽化。六月末に百二十年の歴史に幕を下ろした三好市池田町の政海旅館も施設の老朽化が閉館を決断するきっかけとなった。投資の絶えない装置産業といわれるホテルに、のしかかる設備更新の負担。後継者難で事業継続の分岐点に立たされる地方都市の老舗ゆえに抱える悩みが表面化した格好だ。

老舗は信用や伝統、知名度をバックに顧客の支持を広げてきた。だが、利用客の志向が都会型ホテルに移るなどして客は減少。創意工夫を凝らすが、肝心の設備更新を賄う費用が確保できず、姿を消すケースが相次いでいる。「時代の流れで、これまで以上に努力しても追いつかない。限界」(業界関係者)との話は、地方都市の廃業を決めた老舗ホテル、旅館経営者に共通した思いだ。

老舗ホテルが看板を下ろすことで、地域経済への影響は少なくない。野上屋は大手商社のペルー駐在員だった繁氏が社長に就いた一九七一年から独自の経営感覚でユニークなサービスを実践。宴席に阿波踊りのほかに、阿波人形浄瑠璃を採り入れ、近年はペット連れを受け入れて常連客を獲得した。門限なし、二十四時間OKの大浴場、高速無線LANなどアイデアも繰り出した。廃業によって、顧客と地方文化の発信拠点の一つが失われることになる。

阿波踊り期間中、「野上屋」の高張りが必ず視界に入っていました。
ホテルの敷地の片隅にも踊り広場が開設されていましたし・・・。

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2 Responses to “ホテル野上屋廃業”

  1. 奈菜 Says:

    便利になって、お金がかからなくなるというのはこういうことですね。

  2. 番記者O Says:

    惜しいなぁ・・・。

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