田尾安志さん 有難う

楽天の、田尾安志監督(51)の激動の1年が終わった。50年ぶりの新規参入球団として、プロ野球新時代の象徴として、走り続けた。王者ソフトバンクとの今季最終戦。田尾監督の退任が決定しており、ナインは1度は逆転する意地を見せたが敗退。38勝97敗1分け、1位と51・5ゲーム差、勝率2割台の記録的大敗だったが、さまざまな歴史を刻んだ。


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負け数なんて、関係無い。

このひとでなければ、率いていけなかったような気がする。

このひとのグラウンド復帰、数値はよくなかったかもしれない。

でも、形に残らないたくさんのことを、残したような気がする。



以下、記事の続きです。忘れたくないので。


この日でパ・リーグの日程が終了。ソフトバンク、ロッテ、西武の上位3チームによるプレーオフは、10月8日の第1ステージから始まる。

ロッカー室に戻ろうとした田尾監督の行く手を、楽天初代選手会長の礒部が遮った。「感謝の意味を込めて、胴上げさせてください」。突然の申し出だった。「いいよ…」。断ったが、グラウンドに戻された。5回舞った。福岡ドームに「田尾コール」がこだました。ソフトバンク松中が花束を渡した。王監督が拍手した。両目から涙がこぼれた。「人前では泣かないんだけどなあ。やられたなあ。気持ちよかった。弱いチームだけど1つになれたよ」。笑いながら泣いていた。

史上5位の97敗目。首位から51・5ゲーム差。50差以上離されたのは44年ぶりで、50年ぶり新規参入球団の初年度は歴史的大敗に終わった。

田尾監督は136試合欠かさなかった試合後の会見で、1点差で敗れた敗因に「関川と川口の守備が響きましたね」と、飛球を譲り合い三塁打にした場面を挙げた。この監督の直言は報道されるだけでなく、メールにより楽天野球団全員に配信される。時にその言葉が、非情な指揮官を印象付け、選手や球団内の不信感にもつながった。「でも、ミスの後、川口はよく打ってくれた」とフォローする言葉は置き去りにされがちだった。

13年ぶりにグラウンド復帰した新人監督は、選手との距離の置き方に苦労していた。「一線画した方がいいだろう」と、選手と食事をともにするのもためらった。シーズン終盤、ベテラン選手と初めて2人で食事した。「初めて打撃が分かったような気がする」の言葉を聞いて安心した。遠慮することはない。互いに懐に飛び込めばいい。指導者の「コツ」をつかんだころ、解任が決まった。

球界に新風を吹き込んだ楽天は、成長過程の指揮官とともに歩むより、大ベテラン監督に育ててもらう道を選び直した。球団首脳は「少しでも早く常勝軍団になりたい」と言う。敵地のファンにも支持された田尾監督との別れは、野望実現を急ぐ球団の、2年目以降の決意表明でもある。

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Author: 番記者O on 2005年9月29日
Category: news
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1 response to “田尾安志さん 有難う”
  1. 田尾でグラウンドなどを参入したかったの♪

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