四国新聞のコラムを読みつつ、幾つかの記事を以下に・・・。
四国新聞「11月29日付・去りゆく新人教員」
希望に満ちて教壇に立ったのに、301人の新人教員が1年もしないで公立学校を去ったという。文部科学省がまとめた昨年度の数字だが、4年前は111人だから2・7倍だ。深刻なのはその中身で、103人は「病気」が理由だが、こちらは10倍以上にもなっている。
「病気」で辞めた人の多くがうつやストレスによる精神疾患というのが文科省の見立てだ。子どもも親も多様化、さまざまな要求が突きつけられ、学校を取り巻く状況は厳しくなる一方。一歩誤るとたちまち抜き差しならない関係に追い詰められる。
いったん教壇に立つと、新人とベテランの区別はない。親にも子どもにも「新人だから」という言い訳は通用しない。
ベテランでさえ「自分のことで手いっぱい。他人の面倒を見る余裕はない」と口走る時代だ。自信を失いかけている新人が、ひたすらパソコンに向かっている先輩の背中に声をかける勇気は、なかなか持てないに違いない。
思い切って相談したら、一方的に批判され相談どころではなかったという話もある。自分に余裕がないのに相手の話を親身に聞くなどというのは、そうそうできることではないということだろう。
2006年、教室のいじめをきっかけに親とこじれ、うつ病を発症して自殺した新人教員は、「すべて私の無能さが原因」との遺書を残していた。文科省は「問題を1人で抱え込まないで」と呼びかけるが、先生同士が支え合う余裕を失った状態を放置したままでは、現場の耳に届かない。
MSN産経ニュース「不採用教員、最多の301人 試用期間の適性判断厳格化 『指導力不足』は減少傾向 (1/2ページ)」
平成19年度、全国の公立小中高校の教員採用試験に合格しながら、1年間の試用期間後に正式採用されなかった教員が過去最多の301人となったことが17日、文部科学省の調査で分かった。教員の指導力に保護者らからの注目が集まり、各教育委員会が厳格に判断したことが要因の一つとみられる。一方、児童や生徒を適切に指導できずに「指導力不足」と認定された教員は371人で減少傾向にある。
調査は、各都道府県と政令指定都市(浜松市を除く)の教育委員会を通じて行い、今年4月1日現在の状況をまとめた。
昨年度に採用されたのは2万1734人。試用期間後に正式採用に至らなかったのは301人で全体の1・4%に当たる。このうち試用の過程で「依願退職」となったのは293人。3分の1に当たる103人が精神疾患などの病気が原因で、死亡退職も5人(うち1人が自殺)いたという。
試用期間後に正規採用されない教員数は年々増加する傾向にあり、前年度より6人増加。15年度(111人)と比較すると約3倍も増えている。
一方、指導力不足と認定された教員は371人で、ピークだった平成16年度から3年連続で減少している。「指導力不足」として昨年度中に一定期間の研修を受けた教員268人のうち、現場復帰を果たしたのは87人。一方、92人は依願退職や免職で復帰できなかった。また、71人は研修を継続している。
具体例では、「児童との信頼関係が築けない」(40代女性の小学教諭)や「授業の準備をせず、誤った教材解釈による知識を伝える」(50代男性の中学教諭)などがみられた。
文科省では、正式採用されなかった教員が過去最多となったことについて、「都市部などで採用枠を増やしたため、教員の適性に欠けるケースも多く見受けられるようになったが、各市町村教委が試用期間で教員の適性を厳格に判断した成果」と話している。
指導力不足と認定された教員の例
◎どの授業も場当たり的で、教材研究や授業改善をしようとする意欲がみられない(小学、40代女性)
◎自分一人では学習計画や学習指導案が立てられない。児童が理解しているかを把握しないまま、授業を進める(小学、40代男性)
◎問題を自分の立場でとらえようとせず、指導を周囲に委ねようとする。組織的に仕事を進められず、自分の思い込みで物事を処理しようとする(中学、40代男性)
◎板書が乱雑で、筆順も誤りが多い。生徒と積極的にコミュニケーションを取ろうとせず、生活指導に無関心(中学、50代男性)
次の記事は、「違うかな?」と思いつつも一応。
MSN産経ニュース「【溶けゆく日本人】蔓延するミーイズム(5)すぐ辞める若者 (1/4ページ)」
■入社→ギャップ→怒り
思い描いていた「先生像」のようになれない。関西地方の公立小学校で高学年を受け持つ新人女性教師は、そんな現実を受け入れることができなかった。
きまじめな性格もあって、あらかじめ自分が決めたところまで授業を進めないと気が済まない。そのため、児童たちの質問には取り合わず、教科書のページをめくり続けた。そのうち、誰も女性教師の言うことを聞かなくなった。
授業中なのに立ち歩き、騒ぐ児童たち。「学級崩壊」の単語が浮かんだが、認めたくなかった。教師である自分が一喝すれば、すぐに静かになると思っていた。まさか無視されるとは考えもしなかった。
周囲のベテラン教員たちの助言にも耳を傾けず、「私は悪くない」と言い張ったが、やがて「辞めたい」ともらすようになった。
採用後、すぐに辞めてしまう教員が少なくない。大阪府の場合、1年以内に退職した教員(死亡、免職含む)は平成15年度が11人で採用者数の0・86%、16年度19人(1・38%)▽17年度21人(1・13%)▽18年度28人(1・56%)-と、少しずつだが増えている。目立つのは、保護者対応などに悩んで鬱病(うつびょう)などの精神性疾患にかかったケースを除くと、冒頭の女性のように現実と理想のギャップを克服できずに教壇を去るケースだという。
あるベテラン教員はこう指摘する。「現実と理想が違ったとき、多くの人は現実を理想に近づける努力をします。ところが最近は、現実に目をつむって自分を正当化してしまう人がいる」(以下略)
はてさて、ではどうしろと・・・?
実状が多数の視点から客観的に記された資料があればいいのですけど、ひとが現在進行形で携わっている事象についてありとあらゆる面から主観を交えず報告するというのは困難なことですから・・・。

親が馬鹿なんです。
なるほど・・・。