
NHK連続テレビ小説「だんだん」オリジナル・サウンドトラック
音楽 村松崇継/チャコ(六子)/シジミジル
NAYUTAWAVE RECORDS 2008
「サウンドトラック」は縁を結ぶ糸のようなもの、かもしれない。
(『だんだん』が『縁結びの物語』だから、という強引な出だしですみませぬ(汗 )
ドラマや映画と、それを観るひとびととを、映像が無くとも結びつける糸。
歌や曲が、劇中のさまざまなシーンを思い出させ、それを聴くひとびとは自身の生活の中に音楽や場面をシンクロさせることで新たに強い絆を感じてゆく。
とはいえ、余程の良い歌や曲でなければ、ひとびとの心には残りにくい。
相性、の問題もあるだろう。要するに、好き嫌い。
尤も、映像にせよ楽曲にせよ、相性が悪いものを見聞きし続ける気にはならないのだけれども。
私にとって、「だんだん」で耳にする音楽は、心地良い。
映像と楽曲との劇中での相性も良いのだろうが、私にとっても相性が良いらしい。
いえ、所詮私の片思いなのかもしれませんが(汗
「サウンドトラック」は会員制有料コンテンツ、でもあるかもしれない。
(或いは、有料ではなく手にすることが出来るかもしれないけれど)
しかも、その旬は決して永くはない。
多くのサントラは、短い旬を過ぎれば、やがて消え行く。
収録された音楽単体の良さだけでは、残念ながら輝き続けられないように思う。
映像と楽曲、その双方の良さが相乗効果で輝きを増さねば、魅せられない。
この有料コンテンツの料金は、今のところ3500円。
決して安いとは思えない。むしろ、割高感が滲み出ている。
「だんだん」のサントラは、CD2枚からなる。
CD1は、Soundtracks Side。青空をイメージした、36曲から構成される1枚。
CD2は、Street Musicians Side。夕暮れを思わせる、9曲から構成された1枚。
CD1に収録された曲は、松江と祇園の、さまざまな場面に欠かせなかった曲。
第9週から11週にかけて物語が(それまでも急展開の連続ではあったけど)急展開を見せ、その辺りから使用される曲に若干の変化(今まで使用されてきた曲の、それまで流されなかったと思われるアレンジなど)が感じられるようになったが、そこまでに耳にしてきた音楽はほぼ収録されているのではないだろうか。
36番目に収録されている“TWINS~Piano Version~”は、単体でも多くのひとの印象に残り得る曲ではないか?と思えるほどに、好きな曲である。初めてCDを手にしたとき、この曲がいつまでも流れてこないので「・・・え?(汗」と半ば焦りを感じながら聴いていた次第。劇中では、第13回で松江城の天守閣で出生の秘密を知ってしまっためぐみ(三倉茉奈さん)が「どげな顔して帰ったらええか、分からん」とつぶやき葛藤し、のぞみ(三倉佳奈さん)が温習会での失敗から扇を見つめ泣いていたシーン(という拙い説明でお分かりになられるかどうか(汗 )で使用され、その後もお二人が一緒に出られる場面を中心に用いられている。・・・いや、やはり、映像の良さがあればこそ、極のよさとも相俟って、印象に残っているのだろう。
曲も構成も、なかなかに心地良い。
CD2の前半4曲は、チャコ(六子さん)のミニアルバム。
同じく後半5曲は、シジミジル(劇中のバンド)のミニアルバム、といった様相。
割高感は、CD2の後半から受けてしまうのかもしれない。
インディーズアルバムというより、生録、という感じがする部分があるのだ。
もちろん、それは劇中での「シジミジル」の飾らなさを強く感じさせてくれる。
が、有料コンテンツとしてこのサントラを考えるとするなら、ネックとなる。
素人っぽさではなく、安普請という感じがあるのだ。
劇中と重ね合わせられるように収録された、新たな「恋のバカンス」には舌を巻いたのだけれども・・・。
ひょっとすると、「シジミジルのテーマ」が(当初の3人ではなく4人となった)最近のバージョンであることに対する、極めて個人的な感慨から割高感を勝手に創出しているのかも。
あまりに独善的ですみませぬ(汗
「だんだん」への思い入れが強い方は、購入しても宜しいかと。
そうではない方は、私以外のインプレッションを読まれるべきかと。
以上、蜆汁を飲みながら記してみた次第です。
「だんだん」もこのサントラも好きなのに、このようなことを記す自分に・・・。
〔追記〕(1月24日1時記す)
前述の「安普請」について、その理由付けに辿り着きました。
一購入者の我侭ですが、以下記させていただきます。
CD2の構成が次の通りだったら、よかったかなぁ・・・と思ったのです。
・劇中で登場した順に、曲を並べる。
・六子さんには失礼な話だが、「絆」「おかげさま」の二曲だけ収録する。
・シジミジル及びSJの曲に重複があれば、両方を収録する。
CD2は一種のコンピレーションでありながら、前半と後半で完全に分離しています。
特に、六子さんの曲の後の「赤いスイートピー」の入りが弱いので、そこに違和感があるような気がします。
劇中の登場順に構成すると、ある種バランスが悪くなるかもしれません。
しかし、その方がすんなりと聴くことの出来る1枚になっていたかなぁ・・・と思った次第なのです。
門外漢の、長文蛇足にてすみませぬ・・・。(追記ここまで)

イメージするの?
最後は適宜イメージしていただければ幸いかと(汗