丸井今井 民事再生法申請

北海道新聞「丸井今井が再生法開始決定 伊勢丹に支援要請 全店の営業、当面継続」


経営再建中の道内最大手百貨店・丸井今井(札幌)は二十九日午後、民事再生法の適用を札幌地裁に申請し手続き開始決定を受けた。昨年十二月末現在の負債総額は約五百二億円。同社は資本・業務提携している大手百貨店の伊勢丹にスポンサー支援を要請。伊勢丹を傘下に持つ三越伊勢丹ホールディングスは「至急検討に入る」と発表した。


すぐにどうこう、ということは無いのでしょうけどね。
ジュンク堂がオープンしたばかりなのが、個人的には気になるところです。



丸井今井は札幌本店と旭川、函館、室蘭の道内四店舗の営業を当面継続するとしているが、地方店舗については「存続や事業譲渡、閉店も含めて検討する」とするほか、正社員や契約社員、パートなど千五百人余りいる従業員の削減も視野に入れて再生計画をまとめる。

丸井今井によると、二〇〇五年から伊勢丹の支援を受けるなどで経営再建を進めていたが、札幌駅前地区の商業施設との競争激化に加えて、昨年秋からの経済危機を受けて昨年十一月以降の売上高が前年同期比15%も減少し、急激に資金繰りが悪化。昨年末現在で五億五千二百万円の債務超過に陥るなど、自主再建を断念せざるを得なくなった。

債権者は主取引行の北海道銀行など金融機関二十一行で合計約二百九十二億円。このほか取引先は約二千百社、百二十六億円など。金融機関や企業再生ファンドなどの所有する株式についても100%減資が避けられないとの見通しを示した。

札幌市内で記者会見した畑中幸一社長は「経営陣の努力不足もあり、経営はかんばしくなかった。ご迷惑とご心配をかけて大変申し訳ない。裁判所の監督の下で再生計画を策定し全社一丸となって(経営再建に向けて)力を尽くしたい」と述べた。経営陣は再生計画策定の道筋を付けたうえで経営責任を取って退陣する。

会見後、道庁に高橋はるみ知事を訪ねた丸井今井の畑中社長は「ご迷惑と不安をかけ、責任を痛感している」と陳謝。これに対し、知事は「法的手続きに入ったことは大変残念。道民の一人としても知事としても、北海道みんなのブランドである『丸井さん』を残していくために最大限の努力をしたい」と述べた。

帝国データバンク札幌支店によると、丸井今井の負債総額は道内小売業の倒産としては、二〇〇〇年に民事再生法を申請した札幌そごう(四百九十六億円)を抜いて過去最大となる。



室蘭民報「丸井今井民事再生法申請受け室蘭店でも衝撃走る」


丸井今井の民事再生法申請の方針に29日、北海道丸井今井の室蘭店でも衝撃が走った。民事再生法申請の報道を受けて、室蘭店では幹部らが通常より早めに出社。午前9時を過ぎると玄関やショーウインドーのシャッターが上がり、社員らが次々と出社した。

社員や各テナントの関係者らは「全く知らなかった」「何も分からないので答えられない」と報道陣を避けるように従業員通用口へと急いだ。ある女性従業員は「テレビで見てびっくりした。会社からはまだ何も連絡はない。これからが不安」と表情をこわばらせた。

午前9時40分から1階の正面玄関前で、臨時の全体朝礼が開かれた。丸山芳男店長は集まった早出の社員ら約60人を前に「まだ決まったことではないので、お客さまには普段通りの応対をしてほしい」などとあいさつした。

午前10時の開店時には、来店客に頭を下げる社員の姿が見られ、店内はいつも通りだった。週1、2回は丸井で買い物するという中島町の(中略)は「丸井さんには着る物でも何する物でもしっかりとしたものがあって、もしなくなってしまうと困ってしまう」と驚いていた。

同店によると、室蘭店は丸井今井本体とは別会社で、再生法申請とは直接関係ないが「商品供給は本体から受けている。仮に商品供給が滞れば深刻」という。きょう29日は各フロアのマネジャーが全員出社して対応するという。取引業者などからの問い合わせは朝の段階でなかった。

室蘭店の千葉賢一・販売総務室長は「テレビ報道を見た家族の知らせで知りました。何も答えることは出来ませんが、びっくりしました」と話し「動揺することがないよういつも通り笑顔を絶やさず平成22年1月の(室蘭店)存廃決定に向けて努力するだけです」と話した。

室蘭店は明治24年開設。昭和56年、現在地に移転。平成17年10月、再生計画案に基づき北海道丸井今井室蘭店として分割された。全体で約400人が勤務、うち正社員は119人。女性服、食品を中心に30以上のテナントが入居している。




◇ 市、朝から情報収集

丸井今井の民事再生法申請方針のニュースは、存続運動を展開する室蘭市にも大きな衝撃を与えた。新宮正志市長は午前10時すぎ、厳しい表情で市長室に入り、幹部を通じて「現時点ではコメントできない」と報道陣に伝えるにとどまった。

経済部は朝から情報収集に当たった。佐藤博部長は午前10時20分、市長室に入り状況を説明。5分ほどで退出すると、報道陣に対し「室蘭店からの説明を受け次第、コメントしたい。情報がない」と述べた。

この上で「室蘭店長と連絡は取れたが寝耳に水とのこと。室蘭店自体が情報を集めている最中。夕方には説明を受けられる見通しだ。その後、報道対応したい」と説明した。

市と室蘭店は26日に経営再建の情報確認を行ったばかり。同店の丸山芳男店長は「売り上げ減で自主再建計画が遅れているが、歳暮商戦も前年比でアップした。計画を受け存続へ頑張りたい」と語っていたという。


大規模店舗は、良くも悪くも大きな影響を及ぼすのだと思う次第。

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Author: 番記者O on 2009年1月30日
Category: news
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2 responses to “丸井今井 民事再生法申請”
  1. yutakarlson より:

    ■丸井今井、民事再生法の適用申請へ 北海道の地場百貨店-時代の変化に追いつけなかったか?
    こんにちは。丸井今井子供の頃どころか、曽祖父、曾祖母の頃からの老舗で、残念なことです。私は札幌出身ですが、現在は函館に住んでいますので、札幌と函館の両方の店に行ったことがあります。その経験上からいうと、やはり時代の変化に大きく遅れをとってしまったということです。特に函館の場合は、食料品売り場が、いわゆるデパ地下ではありません。函館の湯川生協よりも、品揃えが劣る状況です。札幌の場合は、もっとなんらかの特徴を打ち出すべきですが、中途半端でした。思い切って食料品中心とするとか、ファッションでも北国ファッションを発信するような大胆な試みが欲しかったです。とにかくいまとなっては、中途半端な百貨店という感じです。民事再生法の適用を受けるそうですが、何とか存続して新しいものに生まれ変わって欲しいです。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

  2. 番記者O より:

    おこしいただき、有難うございます。 >yutakarlsonさん
    私は丸井今井に精通している訳ではありませんが、いわゆる「百貨店」の地下へ出かけても、なるほど店舗によっては郊外型ショッピングセンターの品揃えに遠く及ばず閑散としていますね。
    店舗規模は有限ですので、その枠内でどれだけ工夫出来るか?が常に課題なのでしょうけど・・・。

    私のエントリーは、札幌(と室蘭?)の店舗に関する内容に偏っている面があり恐縮です。
    札幌に関して言えば(エントリーにも記しましたが)ジュンク堂オープンで新風を吹き込むかな?と思ったのですが・・・。

    独り丸井今井だけの問題ではなく、このくにの何処ででも同じような問題を抱えているのでしょうね。「百貨店」は。

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